2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

カテゴリー

無料ブログはココログ

« 白牡丹 純米吟醸(広島県東広島市西条) | トップページ | 潜水艦乗り関係者の職場参観日 »

2010年7月14日 (水)

木内酒造 菊盛(茨城県那珂市)

P7120478j

(左:金賞受賞酒 菊盛 純米大吟醸◇右:菊盛 純米吟醸)

菊盛との出会いは「東の京の都」に「おのぼりさん」した時(愛知万博の年)
帰りの新幹線まで1時間程あったので、弁当を買いに旧大丸東京店に行った。
夕方ならば百貨店地下食品街を見て回ると面白い物が見られる上、
すぐに時間が経ってしまう。

その時「せっかく都に来たのだから、関東の酒でも…」。魔が差してお酒売り場へ。
日本酒コーナーの販売員さんのオススメが「菊盛」だった。それだけ。
新幹線だから「試飲OK」。コレは大きい。4合(720ミリリットル)でもハズレ引いたら残りを呑むのが虚しいし…

申し訳ないが、金賞酒(大吟醸)だろうが「スカはスカ」良くて料理酒、最悪は流し台…
我慢してまで「まずい」物を飲む「我慢力」は持ち合わせていない。
酔えればよいのならば、わざわざ日本酒で無くても良い訳だしな。

そこで「菊盛 大吟醸」と「菊盛 純米吟醸」を試飲した。
大吟醸はキレがあるが、当時のわたくしは「純米信者」だった為、控えめな香味の純米吟醸を選んだ。

「純米吟醸」とラベルには書いてあるのだが、精米歩合45%なので「純米大吟醸」と書けるのだが、
良心的な蔵はほとんど次のように説明する。「うちの一番良いお酒は”大吟醸”ですから…」

さて、時は流れて「菊盛」は平成21酒造年度 全国新酒鑑評会で金賞に輝いた訳である。
(お酒は7月から新年度とするので、2009年冬~2010年春醸造のお酒はこうなる)

何が立派かというと「純米大吟醸」で金賞に輝いたこと。
普通、キレや香味調整などの目的で「ほんの少し」醸造アルコールを添加するため、出品酒の大半が「大吟醸」である。
(大吟醸=米を50%以上削って(磨いて)いる。アルコール添加があると”純米”は名乗れない)
醸造アルコール添加には、結構深い理由があるが説明は割愛する。

まぁ「全国新酒鑑評会金賞」なんて「モンドセレクション金賞受賞」みたいな物だが、難易度は物凄く違う。
酒質が「一定の基準内」でなければ金賞はまず取れないため、純米大吟醸で金賞を取ること自体が驚きなのだ。
現に数年前「純米大吟醸」出品して「撃沈」した蔵知っているし。
(あのときは蔵自体も「基準外判定される」と承知の上で出品していた)
金賞酒≒金太郎飴のお酒と言われないように、鑑評会の評価に「幅(個性)」を持たせ始めたのかも知れない。

そう考えると「快挙」なのだ。
その上、必要以上に「米を磨かない」これも大した物。
通常「賞」を獲りに行く場合、精米歩合40%以下にする所が多い。
米を磨くと雑味の元になる「お米のタンパク質」が少なくなる。
酒造好適米は「心白」(酒米は米の中心部が白く、でんぷんが集まっている)が大きいので、
磨き込めば雑味の元(タンパク質の多い部分)は確実に減少する。
しかし、磨きすぎる(削りすぎる)と米の品種毎の味(個性)も薄れ「無個性」になりがちなのだ。

断っておくけれど、米を40%以下に削るのは大変な時間と労力、特に気を遣う作業なのだ。
米にも10%程度の水分があるので、気を抜けば「米が摩擦熱による膨張で割れる」から。

この2種類の「菊盛」。実は両方とも精米歩合45%なのだ。
そして、ここの金賞酒の良い所は「自分たちが普段造っている酒」の延長線上にある物だと分かる味がする所。

「菊盛」は「やや甘口」なのだ。「うま口」と言っても良いだろう。菊盛は金賞酒でも変わらない。
これが先日の「白牡丹」と異なる所。やっぱり「うちの味で勝負!」ってカッコ良いではないか。

杜氏が変われば味も変わるのが日本酒。菊盛の杜氏は若いから今後20年は大丈夫だろうが、
木内酒造さんも「日本酒」が売れないのか、「麦酒」を強力にプッシュしている部分があるからなぁ…

会社が無くなれば「麦酒」どころか「菊盛」も造れなくなるのは良く解るが、歴史ある本業を忘れないでね。と言っておきたい。
とりあえず「おめでとうございました」

あぁ、ちなみにわたくしは「純米吟醸」が好み。5年間、菊盛を色々飲み比べた結果だ。

お酒は楽しく適量を。飲む人が「うまい」と思えばそれで良いんです。
好みなんて、所詮「自己満足」の世界だからね。

« 白牡丹 純米吟醸(広島県東広島市西条) | トップページ | 潜水艦乗り関係者の職場参観日 »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 白牡丹 純米吟醸(広島県東広島市西条) | トップページ | 潜水艦乗り関係者の職場参観日 »