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2011年1月14日 (金)

小笹屋竹鶴 番外編(竹鶴酒造:広島県竹原市)

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平成18酒造年度醸造(酒造年度は7月から翌年6月。住民税と同じで「遅れている」)

約3年、竹鶴酒造の蔵で熟成されたものを、竹鶴酒造で購入。
醸造元で購入できるのがありがたい。安心感が段違いなのである。
小売りされるまで、「蔵」という安定した環境下で熟成されているから。
(出荷してしまうと、その後の取り扱いおよび保管環境は「流通・販売業者」に委ねるしかない)

さて、水色は「淡い竹色」。山吹色よりもやや緑色がかっている。
アルコール分19~20度ではあるが、程良く熟成されているので、
「舌を刺さない」まろやかさ。酸味はあるものの「生酛」シリーズ程ではない。
とても飲みやすい(というか、3人で飲んだから即カラになった…

精米歩合は70%なので、「純米酒」となるが原料米により米粒の大きさ及び
芯白部分の大きさも異なるため、精米歩合だけで「それなり(の酒)だろう」とは言えない。

ただし、酒米を50%以下に削る場合はとても気を遣い、時間をかけて行われる。
摩擦熱で米の水分が失われすぎた結果、米が割れてしまうと元も子もないのである。

竹鶴酒造の杜氏の考えにより
「しっかり発酵させて、糖分をしっかりアルコールに転化させる」ため、甘さは殆ど残らない。

酸味もやや強の部類だが、これは酒米の品種により違いが出る。
同じ品種でも栽培地域により、お酒にしても味の違いがある。



元々、食米もだが地域ごとに向き不向きがあって当然なのである。
コシヒカリも魚沼産が特A地区(食味・品質ともに優秀)であるが、
中国地方では島根県の「棚田米」として売られているコシヒカリしか「特A」の等級を得ていない。

正直、「ヒノヒカリ」が広島では向いているし、食味も良いのだが
名前で指名買いする傾向(日本人のブランド志向の悪い部分)により
無念な状態である。

※ただし、水稲は日中は適度に温度が上昇し、夜は空気が冷たい(一日のうちで寒暖差が大きい)
所だと品質が良くなる傾向があるので、魚沼によく似た気候風土になる地域は
広島県内にも点在している。



しっかり造った日本酒は、ちょっとやそっとでは駄目にならないのであるが、
「冷蔵庫で保管して下さい」とか、「新聞紙でしっかりくるんで冷蔵庫で半年ほど置くと…」
なんて「軟弱な」日本酒が増えているのも事実。

この手の日本酒(特に「清酒鑑評会金賞酒」の類)は正直、糖分のアルコール転化が十分でなく、
日本酒度プラス5・アルコール分17~18度とラベルに書かれていても「甘かったりする」
それでも堂々と「超辛口」なんて書いてある物まで存在するから呆れてしまう。

朝日麦酒の「スーバードライ」(正直美味しくない)じゃあるまいし…
日本酒が麦酒のマネをする必要なんてないし、そもそも別物ですから。

番外編の所以は直接蔵で聴くべし。勉強になるよ。
酒は頭で飲むものじゃないが、日本酒がどうしてこうなった?を辿る向きには
有用であろう。

あと、番外編はちょっと安い。
これだけまろやかに仕上がった熟成酒がお手頃価格なのだから、
竹鶴酒造は面白い。

ちなみに、竹鶴酒造のお酒は「価格が高くなればなるほどアブナイ」

嵌る人にはたまらないが、ここの「純米大吟醸」(4合 5250円)は
人によっては「怒り出す」可能性は否定できない。というかあり得る。

先ずは「秘傳」(4合千円ちょっと)もしくは「生酛純米」(4合約三千円弱)で
「ご自分との相性」を確かめるのが吉。

他には
・「清酒 竹鶴」シリーズ(水でアルコール分15度に調整している)
・「小笹屋竹鶴 大和(だいわ)雄町」または「宿根(すくね)雄町」(約千五百円)
・「大和雄町・宿根雄町の”生原酒”」価格は上記のものと同じ。
(火入れしていないもの。限定品(4月~7月のうち、杜氏が販売に耐えると判断した頃から販売)
以上のものが価格的にも安心して試せる。

一番良いのは、ほぼ全種類試飲させて貰える「太っ腹」な所なので、
公共交通機関で訪問すると「賭け」をやらずに済むよ。

普通、純米大吟醸(4合 5250円)なんて、おちょこ1杯とはいえ試飲なんてやってないから。
(訪問者(分母)が多いと、酒蔵としてはたまったものでは無いはずなのに凄い)

これは「酒造りは杜氏に任せる」ことができている「蔵主」も胆力があるから出来ることだ。
今の日本に一番欲しいもの(昔は普通にあったものだが)が此処にはある。

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