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2015年4月 8日 (水)

「夜明け」と言えば…

夜ノヤッターマン最終話「夜明け」という
タイトルでちょっと思ったこと。

「夜明け」といえば,何故かショスタコーヴィチ交響曲第12番第4楽章には
アウローラ(夜明け)」という表題が付いている。

楽曲の構成上,1917年の出来事についての表題音楽とされているから,
第4楽章はフィナーレにふさわしく「盛り上がる」のだけれども,
そこはソ連邦(ソビエト露西亜)の共産主義(イデオロギー)的に,
西側には無い「独自の音楽」が求められていたから,
作曲者は体制になびくか,上手く真意を偽装して成功させるほかなかった。

聴いた感じ,交響曲第11番「1905年」の続きであり,
革命が成ったという「連作」とされているけれども,
そんなに関連性があるようには聞こえてこない音楽。
何となく「どーだ。すげー事だったろー」みたいな
白々しさがある代わりに,前作よりは深刻な音楽ではない。

※尤も,ショスタコーヴィチの「商業音楽」を除けば,
ある事件以降に作曲された音楽は異常に暗い。
これも含めて「露西亜」なのだろう。
夏は短い。白夜がある。凍てつく大地。
マイナス20度?冬なら普通。マイナス40度で
「外に居ると死ねるかもな」って感覚。
それでも住んでいる人が居る処。露西亜。



いやぁ,Bパートの「昭和演出」(同じ動作をしつこいくらい繰り返す)
により,伝説を改める(記憶を書き換える)事を映像化しちゃってるので,
これは笹川ひろしさんの終始一貫した思想に基づく演出に相違ないと
考えるに至った。
(昭和演出は尺稼ぎの側面もあったのだけれども。当時総手書きセル画だから,
時として「間に合いません」となった場合の手法。最終手段は「止め画」…)

僅か3分程度の間に同じ動作を3回繰り返しているのだから,
現代人には「同じ動画の繰り返し,飽きた」位にしか思われないだろう。
しかし,こっそりと記憶の書き換え(上書き)をやってのけている。
過去11放送回で形成された記憶(ヤッターマン負の伝説イメージ)
を「今,正に書き換えている」ことに気づけた人はどのくらい居たのだろうか…

ショスタコーヴィチの楽曲も,複雑で演奏者泣かせな難しいものだが,
フレーズ自体は似た形の物が何度も何度も繰り返し出てくるという代物。
「しつこさ」が共通点。これは「この音型に留意せよ」という作曲者の
意図があったのかも知れないし,作曲家に弄ばれてしまう宿命の
凡人たる私を含む多くの聴衆に対する欺きなのかも知れない。

「意味ありげで,実は単なるフレーズの繰り返しですわ…」

なお,ショスタコーヴィチ氏はサッカーが好きで審判員の資格保持者でした。
若い頃は所謂「ジャズ組曲」など,妙ちくりんな迷曲(ライトな感じ)を
書いている人でもあります。



ショスタコーヴィチ交響曲第12番のお奨め録音は,
やはりエフゲニー・ムラヴィンスキー指揮の楽団の物が無難。
1962年の物は「最期のスタジオ録音」(セッション録音)であり,
1984年の物は「最期の指揮者が許した録音」である。
以降,亡くなるまで録音は不許可だった。

なお二つの録音ともに,第4楽章は事故っているのだが,
晩年の1984年事故は指揮を誤ってしまい演奏まで乱れてしまったから,
「これ以上,記録に残す価値のある演奏は不可能」と思ったのだろう。

ムラヴィンスキーはご丁寧に,幾度となく繰り返しやった楽曲でも,
常に譜面台に総譜を置いて,一々めくりながら指揮していた。
しかし,ここまでやっても事故った。楽曲の記憶が飛んだのか,
振り間違え(音の入りの指示間違い)をやってしまった。
だから,本人自身が事の重大性を一番知る者だった。

この辺りはアルトゥーロ・トスカニーニと同じく,
振り間違えて演奏が止まったら「お終い」。
毎回覚悟して演奏会に挑んでいた証拠である。
(トスカニーニは強い近眼で総譜を譜面台に置いても見えないから
丸暗記していた。記憶が飛んだ時点で終了。
実際記憶が飛んで指揮不能から演奏が止まってしまい,引退を決めた)



あ,楽曲については正直,ショスタコーヴィチを聴くこと自体
積極的にはお奨めしない。情緒不安定になるで暗い曲が多いから。
現に作曲者自身,作曲および演奏会発表(初演)という行為自体が
作曲家生命に直結するという,想像も出来ない状況下で作成された音楽が殆どで,
クラシックを聴き始めた人に聴かせたが最期,もう二度と関わろうとしないだろう…

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